2月の現場

2月前半

今日もここから
シート防水の屋根が出来、外壁の下地が着々と進んでいきました。

道路から見た建物。

手前がアトリエ棟なのですが、

こちら側に窓を必要としないこのヴォリュームが、

住居棟の塀のような役割を担い、

プライバシーを高めています。

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住居棟内部。内部も出来るところからどんどん進んでいきました。

住居棟もアトリエ棟と同じで、ワンルームに近い、

四角いシンプルな箱としました。

ポイントは窓、

大きな窓を設けたのですが、上に書いた通り、

アトリエ棟が塀の役割をしているので、

カーテンが下がりっぱなしとならない、

開放的で気持ちの良い居住空間となります。

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唯一の2階、予備室。

ゆったりした敷地のため、

当初は平屋が合うかなと考えましたが、

建築主さんの「2階からの眺めも捨てきれない」という言葉で、

一部屋だけ2階にもってくるという方法をとりました。

この窓からの眺めを見れば、

それが正解だったということがよく分かります。

見下ろす桜の木が、もうすぐ春なので楽しみです。

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幣串。

この家はスペースを最大限有効活用するために、

多くの部分は天井裏の無い構造となっているのですが、

一部分だけ設けた天井裏に、

上棟式で使用した『幣串』を納めました。

2月後半

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ようやく外壁が張られてきました。

素材はガルバリウム鋼板小波板で、色は白。

建築主さんの高い意識もあって、

今回、建物の周辺環境との調和、佇まいについて、

改めて考えさせられました。

この場所で出した結論は、

主張し過ぎることなく、凛として存在すること。

建築主さんの希望や好みも総合的に判断し、

平屋にヴォリュームを抑えた、四角い白い箱を並べたような外観としました。

人によっては奇抜に見えるかもしれませんが、

これから植わる植栽も手伝って、

雰囲気のある佇まいになると考えています。

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庭からアトリエ方向。

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アトリエから庭。

当初からシンプルな箱状の建物をつくる計画だったので、

設計者としてもっともこだわったのはこの庭でした。

敷地の7割以上が庭となるため、

建物をどう配置し、つまりどう庭を設け、その庭を活かすか。

もう少し工事が進んでから、

もう少しいい写真と共に、

そのあたりのことを書きたいと思います。