現場レポート2

1月中旬

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上棟後、まずは柱や梁などの骨組みとその接合金物ををしっかり取付けます。

(この日は強風で、かなり寒かったのですが、

淡々と仕事をされる職人さんたちには頭が下がります。)

一般的に、柱や梁を太くすれば丈夫な建物ができると認識されていますが、

(もちろん間違いではありませんが)

地震や台風といった揺れに対しては、

写真にある斜めの材(筋交い)が効いてきます。

筋交いをバランスよく配置することが非常に重要となります。

数日後、住宅瑕疵担保責任保険の保険会社による

軸組み検査も問題なく完了。

1月下旬

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壁の下地に透湿防水シート(白色)が貼られ、

壁の中に空気が流れる経路を確保するための胴縁(縦に張られている木)、

窓となるアルミサッシも取り付き始めて来ました。

もう一つ、丈夫な建物とするために重要なのが、

壁の中や屋根裏に空気が流れる経路をしっかり確保すること。

木材は、腐りさえしなければ長持ちしますので、

壁の中や屋根裏に入った湿気を外に排出するために

空気が流れる経路をつくります。

また万が一、経年劣化で壁の中に雨水が浸入するようなことがあったとしても、

この空気の流れる経路(通気層)から雨水が外に排出されるので、

そういった意味でも通気層は重要な役割を果たします。

そんなこんなで少しずつ、内部空間の輪郭が出来てきました。

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アトリエ

美術家の建築主さんにとって、

長時間過ごすこととなるアトリエは、

四季の変化がある外部空間も一体に感じられるようにすることで、

意識に変化を与え続けることができるスペースとなるのではないかと考えました。

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作業スペース

籠もってスケッチなどをする、書斎のような部屋。

ここも変化のある外部空間との関係を重視して窓を設けています。

次回は住宅部分について、少し書きたいと思います。